オーロラが照らし出す巨大な大気波

2009年05月27日

オーロラが照らし出す巨大な大気波icon92icon93icon92オーロラ内部の荷電粒子の観測から、巨大な大気波の実像が明らかになった。大気波とは大気中にできる波の総称で、地球上空でクラッシュする大気波は、人工衛星を危険にさらす可能性もある。

大きな運動量を持つ強風が、山などの地形、あるいは雷雨やハリケーンなどの大規模な大気擾乱(じょうらん)に衝突すると、その“爆発”によって見えない“衝撃波”が発生し、時速数百キロで全方向に広がっていく。その波動は数百キロ上空の成層圏まで到達し、海岸で砕ける波のように電離層と衝突することがある。

今回、画期的な観測結果が得られたのは、新モジュール式インコヒーレント散乱レーダー(AMISR:Advanced Modular Incoherent Scatter Radar)と呼ばれる新しいレーダーシステムのおかげだ。このシステムは最近アメリカのアラスカ州とカナダの北極付近に設置されたもので、これを使えば最前列でオーロラ(北極光)を観賞できる。


太陽から放出された荷電粒子が地球の磁場に衝突して極地に流れ込むと、大気との相互作用によって色の光が生じる。これがオーロラの揺らめきだ。オーロラの荷電粒子をAMISRで追跡すれば、目に見えない大気波の実像をつかむことができる。空気中を漂うほこりに光を当てることで、そよ風を“見る”ことができるのと同じだ。icon92icon93icon92icon120


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Posted by 恵子 at 22:03│Comments(0)
 
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