貯金箱
2009年06月06日
エポック社が4月に発売した「テツオトバンククロック山手線」。お金を入れると電車の発車ベルが再生される(同社提供)(写真:産経新聞)
遊べる貯金箱の人気の火付け役となったのは、タカラトミー(東京都葛飾区)が平成18年12月に発売した「人生銀行」。500円単位で貯金するに従って、画面上に就職や恋愛、結婚などさまざまな人生ストーリーが展開される。貯金が滞ると「貯金箱の住人」から催促されることもあり、目標を達成するかしないかによってストーリーの結末が変わる、まさに“貯金版人生ゲーム”だ。
価格は4987円(税込)とちょっと高めだが、今年3月までに約50万個が販売された。
人生銀行の爆発的ヒット、さまざまなエンターテインメント要素を取り入れた貯金箱が売り出されている。
お金を入れようと手をかざすとセンサーが反応して口が動くという、バンプレスト(品川区)が19年8月に発売した「フェイスバンク」は、これまでに約47万個が出荷された。
◆ゲーム感覚で貯金箱・・・
今年4月、お金を入れると電車の発車ベルが再生される「テツオトバンククロック」を発売。鉄道ファンを中心に人気を呼んでいる。
火付け役となったタカラトミーも3月、昔懐かしいインベーダーゲームの外観をほぼ忠実に再現した貯金箱「スペースインベーダー ゲーム筐体(きょうたい)型バンク」を投入。お金を入れると、インベーダーゲームそのものが楽しむことができる。ゲームしながら貯金もできるコンセプトが支持され、品切れになった店も多いという
エンタメ系貯金箱は主流・・・貯金箱約100アイテムのうち、半分は遊び要素が入った商品。
「貯金していることを感じさせず、遊んでいるうちにたまっていく商品が増えている」
こうした貯金箱が支持される理由について、深川さんは「銀行に預けるよりも自宅で貯金する傾向が強まっている。使用する貯金箱に楽しさを求めているのではないか」と話している。
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